地元での子育てが不安

ご存知でしょうか。
福島のママたちの2人に1人は、
県内での「子育てが不安」だと考えています。

福島のママの2人に1人が「子育てに不安」
[参考] 成元哲中京大教授によるアンケート「福島子ども健康プロジェクト」

「地元の親戚からもらった野菜を食べても大丈夫か」、「子どもを外で遊ばせた方が良いか」、「この先、子どもの教育費を払っていけるのか」、「洗濯物を外に干しても良いだろうか」、「保育園の砂場は大丈夫か」、「福島に残って子どもを育てるという私の決断は正しかったのか」....

このような不安を日々抱えながら子育てする若いママたちがいます。震災から4年以上が経った2015年、福島県のママたちの2人に1人が、「子育てに不安がある」と答えました。

「子どもたちの心身のストレスが心配です。」

「外で遊びたい一番のさかりの時期だったんですけれども、知らない虫を見つけたり、知らないお花を見つけた時に、『触っちゃダメだよ』と言うのが一番辛かったです。当時、制限ばかりしてしまって、心身のストレスのことが、これからすごく心配です。」鈴木さん
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アクト・ビヨンド・トラストは、福島のママたちと一緒に、子どもたちの未来を見つめています。

星川淳イメージ
「福島の母親と子どもたちの不安に心を寄せ、何かできることはないか、ずっと考えてきました。そして、地元福島のママたちが、同じママたちの不安を解消し、子どもたちの健康、笑顔、未来を守るために活動していることを知り、一緒にお手伝いさせていただくことにしました。」星川 淳 – アクト・ビヨンド・トラスト代表理事、作家・翻訳家
アクト・ビヨンド・トラストとは
一般社団法人アクト・ビヨンド・トラストは、人と自然の調和を図るために、地域で活動する市民を様々な方法で応援しています。 代表の星川淳は、屋久島で30年以上持続可能な生活を実践しながら、作家・翻訳家として、環境、平和、先住民文化など幅広い分野で執筆を行ってきました。

知ることで、子どもたちを守る

「正しく子どもを守るには知識や情報が必要。漠然と悩んでいる人が多いけれど、きちんと把握した方がもやもやした不安がなくなると思うんです。」

私たちのパートナーである福島県いわき市のNPO法人いわき放射能市民測定室たらちねのスタッフで、2児の母の言葉です。

たらちねでは、人びとが持ち込む掃除機のゴミ、保育園の畑の土、野菜などの物質、そして人体の放射能を測定しています。

月1,000円の支援を1年間続けると、2人の子どもが、ホールボディカウンター(体内に存在する放射性物質を体外から測定する装置)による検査を受けることができます。
体内の放射性物質測定を受けるお子さんイメージ
体内の放射性物質測定を受けるお子さん

安心して、外で遊び、学べるように

「今、寮の職員の方々が私たちの親代わり、寮の仲間たちは兄弟です。私たち親は遠くから見守る家族です。大きな家族で、みんなで子どもたちを支えてくれている、そう思っています。」

もう一つのパートナー、NPO法人まつもと子ども留学基金(長野県)が運営する寮に小学生の娘さんを預けた福島県のママは、留学を支える人びとへの感謝の気持ちをこう語ってくださいました。

月3,000円の支援を1年間続けると、福島の子ども1人が、長野県での5泊6日の保養・交流会に参加し、留学先の学校や寮を見学するだけでなく、キャンプ体験などを通じて保養することができます。
保養の様子イメージ
保養の様子

「無事に運動会を行うことができました。」

いわき市内の小学校にホットスポットがあるかもしれないと心配したママたちが、学校の許可を得て校庭や敷地内を測定しました。

すると、校庭の一部がホットスポットであることがわかり、運動会も近い時期だったため、ママたちは土壌の測定も行うことにしました。結果は、土壌の放射線量も10,000ベクレル/kgを超えるというものでした。

ママたちは、その測定値をいわき市に知らせ、すぐに除染が行われました。そして、運動会は除染された校庭で開催されたのです。

放射能測定の様子イメージ
放射能測定の様子

福島のママと子どもを守るため、他にも

・福島の子どもたちが沖縄県久米島で約10日間保養するとりくみ
・福島県内の線量が低い地域で短期保養するとりくみ
などをお手伝いしてきました。

福島のママと子どもの安心と笑顔のために、
あなたの力を貸してください

あなたのご支援できること

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    3,000円で

    検診センターでの採血に必要なシリンジ(注射針付、100本入り)を贈ることができます。

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    10,000円で

    6人のお子さんが甲状腺検診を受診することができます。

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    3,000円/月を1年間で

    1人のお子さんが長野県での5泊6日の保養交流会に参加できます。

「福島の子どもの命と健康を守る活動ができています。」

2011年3月11日以降、福島に暮らすママたちは不安と向き合いながら子育てをしなければならなくなりました。私たちは、アクト・ビヨンド・トラストのサポートのおかげで、福島の子どもの命と健康を守る活動ができています。
認定NPO法人 いわき放射能市民測定室たらちね
事務局長 鈴木薫
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「私も応援しています。」

人と自然の調和を図り、持続可能な生き方をめざして地域で活動する市民を様々な方法で応援するアクト・ビヨンド・トラストが、放射能汚染で戸惑い、不安に駆られている福島の子どもたちやお母さんたちの支援に力を入れることを心強く感じます。私も活動を応援するだけでなく、何らかの形で参加できたらと願っています。
探検家・医師
関野吉晴
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