いつもご支援ありがとうございます。 子どもドックがいよいよ4月23日(月)に開設します!4月の開設をめざして準備を進めてきた「たらちね子どもドック」の開設日が4月23日(月)に決まりました。子どもドックは、子どものための健康診断メニューです。3月11日から7年が経った今も福島に心を寄せてくださる皆さまの応援なくして、この取り組みを続けることはできませんでした。 既にご存知かもしれませんが、被ばくの影響が身体に表れるまでには時差があります。例えばチェルノブイリでは、原発事故当時に18歳以下だった人びとの甲状腺がん発症数は、事故後20年で増加しました。子どもたちを診て、守ること。それは私たちの使命であり、大人としての責任でもあります。 昨年9月から、藤田院長のコラムが地方紙「日々の新聞」に掲載されています。今回は第2回目のコラムをご紹介いたします。 ぼくのノオト~(2)次の子どもたちへ沖縄の久米島に「球美の里」という、福島の子どもたちの保養施設がある。甲状腺検診でそこを訪れた時のこと。元気いっぱいの子どもたちの中に、ボランティアとして参加している高校生がいた。 「私が初めて久米島に来たのは、保養の小学生の時でした」と、その高校生は言う。あらためて思う、原発事故はたいへんな時間と空間を子どもたちから奪ってしまった。 あの時、大人が必死に守ろうとしていた子どもたち。六年経ち、今度は自分たちが次の子どもたちを守ろうとしている。 何年経とうが、子どもたちを想う気持ちは変わらないし、必ず引き継がれていくだろう。 ※写真は、球美の里・第87次保養時のもの。2018年3月10日、久米島高校のみなさんから頂いたお花で3.11の文字を作り、みんなで黙祷を捧げました。 子どもドッグ開設に向けて、先月号では尿中セシウム測定をご紹介しました。今月号ではドックの項目にもある血液検査について、詳しくご紹介いたします。 血液検査について 血液検査では、一般的な貧血や血液疾患の有無・肝臓腎臓機能の評価・血糖やコレステロール値などのスクリーニング検査を行います。この検査は、通常子どもが受ける機会は少ないため、これによって初めて子どもの貧血やコレステロール値、中性脂肪等の数値を知る保護者の方が多く、適切な対処をお伝えしてきました。子どもたちの健康を総合的に考えて、お勧めしています。 たらちねクリニックではこれに加え、甲状腺ホルモン検査ができることが大きな特徴です。当日に甲状腺ホルモン値の検査結果を出す機材を取り揃えてありますので、ご希望の方には検査後、お伝えすることもできます。 検査にあたっては、医師・看護師が、お子さま一人ひとりに丁寧に時間をかけ問診をいたしますが、小さなお子さまが怖がったりしている場合は検査を行わないこともあります。また、年齢や体調に合わせ、採血の際はベッドに横になって行うこともできます。 <血液検査項目> 藤田院長に、詳しく聞きました。 ――甲状腺ホルモンを調べると何が分かるのですか? 動悸・体重増加あるいは減少・倦怠感・落ち着きがない・成績不振等の、甲状腺機能の亢進や低下による症状の原因が分かることがあります。 ――なぜ調べる必要があるのですか? 甲状腺は、放射性物質(ヨウ素やセシウム等)を取り込みやすく、それによる影響を受けやすいからです。 ――検査結果によって、どのような対処をしているのですか? 必要に応じて超音波検査を併用して経過観察したり、内服治療等を検討する場合もあります。また、甲状腺検診後、必要な場合はこの血液検査をお勧めすることがあります。 たらちねクリニックには応援メンバーの方々や患者さんからご質問をいただくことがあります。そうしたご質問にクリニックのスタッフがお答えします。 Q: 鼻汁やくしゃみ、目のかゆみ等がでています。アレルギーなのか、体調不良なのかわかりません。検査だけでもしてもらえますか。 応援メンバーからのメッセージ
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