福島の子どもたちの人間ドック=
「たらちね子どもドック」の無料化のためにご支援ください。
日本初の放射能測定室併設型クリニックとして2017年5月にオープンした「たらちねクリニック」では、通常の保険診療に加えて、子どもが無料で受けられる人間ドック=「たらちね子どもドック」開設を計画しています。
何らかの症状が出ていれば、18歳以下の福島県民は無料で検査を受けることができます。一方で、症状がない状態での検診には健康保険が適用されないため、18歳以下であっても全額自己負担になります。
保険が適用されない「子どもドック」を無料で提供するには、みなさまの力が必要です。どうか、子どもたちの命と未来を守るためにご支援ください。
みなさまのご支援で開設できた「たらちねクリニック」と、「子どもドック」計画をご覧になってください。
「『この状態で、これから10年、20年ずっとここに果たして住み続けられるのか』という不安はあります。」
被ばくによる健康リスクとしては、甲状腺がんがよく知られています。福島県による2年おきの検診に加えて、たらちねでも毎月の検診を続けており、延べ9,000人以上が参加しています。
一方で、「がん」以外の健康リスクはあまり知られておらず、検診も行われていません。
たらちねクリニックの顧問医師である黒部信一先生によると、「被ばくの影響は全身すべての臓器におよぶ。しかし、肝機能の低下などの機能的な障害はデータに取れない。よって、『がん』という形があるものでデータを取り、発がん率で代表させて健康被害を表現している」のだそうです。
被ばくの影響が身体に表れるまでには、時差があります。チェルノブイリで子どもの甲状腺がんが急増し始めたのは原発事故の5年後、「慢性的に病気」の子どもの数が「健康といえる」子どもの数を超えたのは事故の7年後のことでした。
全身すべての臓器を診てはじめて、被ばくによる健康リスクを正しく診ることができます。そして、原発事故から6年が経過した今がそのタイミングです。
保険が適用されない「子どもドック」を無料で提供するために、力を貸してください。
このページのフォームにご記入いただき、2018年4月の子どもドック開設を、私たちと一緒に実現してください。
「たらちね子どもドック」の最大の特徴は、ここが、被ばくという観点から子どもたちの健康を総合的に診断することができる、日本で唯一の場所であることです。
子どもドックは、全身の放射能測定と尿のセシウム測定により、被ばくの有無を測ることから始まります。
そして、最も基本的かつ不可欠なメニューである血液検査では、白血球などの通常の項目だけでなく、甲状腺機能や免疫の低下の有無まで、詳しく検査します。超音波検査では、甲状腺に異常が出ていないか、直接確認します。
被ばくの有無を測ったうえで健康状態を詳しく検査することは、正確な診断、そして子どもたちと母親の安心につながるはずです。
例えば、1日33円のご支援を1年間いただくと、1人のお子さんが全身の放射能測定と尿のセシウム測定、血液検査と甲状腺検診を無料で受けることができます。
どうか、18歳以下のお子さんが無料で検診を受けられるように、力を貸してください。
「たらちね子どもドック」
計画について
検査項目(計画)
体内の放射能測定
・全身の放射能測定(15分間)
・尿セシウム測定(2リットル)
身体計測
・身長 ・体重
診察
・内科診察
生理学的検査
・視力 ・聴力 ・血圧
超音波(エコー)検査
・甲状腺
血液検査
・生化学的検査(包括10項目)
・一般検査(白血球像、白血球数)
・甲状腺機能検査(TSH、FT4)
・免疫学的検査(CRP定量/LA)
尿一般検査
・比重、PH、蛋白、糖、
ウロビリノーゲン、潜血、白血球
こころのケア
・看護師/スタッフとの健康相談
対象者
放射能の影響に不安を抱く18歳以下のお子さん
実施場所
たらちねクリニック
(いわき放射能市民測定室たらちね併設)
〒971-8162 福島県いわき市小名浜花畑町11-3
開始時期
2018年4月
たらちねの歩み
2011年 放射能測定室(ガンマ線)開設
2014年 ベータ線測定室開設
2017年 クリニック開設
2018年 子どもドック開設(予定)
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たらちねクリニックのメンバーです。医師、看護師、医療事務、クリニックマネージャー、事務局長の5名で運営しています。