2024年9月16日に開催したFuture Dialogue第9回では、地震大国である日本における、原発立地地域で避難計画の実効性についてゲストとともに考えました。
弁護士の大河陽子さんからは、原子力災害に対する避難計画の概要やその問題点を抑えた上で、避難計画のみを理由に下った東海第二原発運転差止判決の意義についてお話いただきました。原発銀座と呼ばれる福井県に住む、安全なふる里を大切にする会の石地優さんからは、最近視察に行かれた能登の現状とともに、福井県嶺南地域で原子力災害があったさいに使われる道路の状況などについてご紹介いただきました。Tokyo Investigative Newsroom Tansaリポーターの中川七海さんからは、2011年の原発事故直後に精神科病院で起きた入院患者の置き去りーー「双葉病院 置き去り事件」の検証報道について報告いただきました。
ディスカッションでは、青木将幸さんによるファシリテーションで、避難計画がどうあるべきか、そして市民であるわたしたちに何ができるかを考えました。
ゲストの発表資料はこちらからご覧いただけます。
講演(1)「東海第二原発運転差止判決の意義ーー避難計画のみを理由に運転を差し止めた最初の判決」大河陽子さん
講演(2)「原発がある地域の住民として、避難計画に対する不安と問題意識」石地優さん
講演(3)「福島原発事故下で、避難できなかった人たち~探査報道『双葉病院 置き去り事件』から~」中川七海さん
※当日の録画や、文字起こしを含む記事は後日公開します。しばらくお待ちください。
※イベント内で放映した「双葉病院 置き去り事件」のショートムービーはこちらからご覧いただけます。