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【国際環境NGOグリーンピース・ジャパン】">「ネオニコやめて」14,630人の声、届けました。農水省「科学的根拠を元に見直す」
【国際環境NGOグリーンピース・ジャパン】

6月26日、農林水産省に、「むやみに農薬を使わないお米がいい!」という14,630人の賛同の声を、秋田の米農家、奈良と大阪の生活協同組合コープ自然派・理事2名、長崎の養蜂家他のみなさんと共に提出してきました。

要請内容は、この2つです。

――ネオニコチノイド系農薬の使用を禁止すること

――特にミツバチへの被害の大きい水田にネオニコ系散布を使用せずにすむよう、水田にネオニコを散布させる原因になっていた斑点米の規定をなくすこと

生協のコープ自然派は、農家とともにネオニコを止める実践をしていて、現在カタログ商品の8割がネオニコフリーになっています。コープ自然派理事の方から農林水産省に対し、ネオニコ系農薬を使わないお米作りが広がっていることを報告しました。

農林水産省の安岡農産安全管理課長からは、今後のネオニコの規制の可能性について次のような回答がありました。

・農薬取締法が今月(6月)初めに改正され、農薬の再評価を行うことが決まったところ。

・ネオニコについても国会でたくさん取り上げられているので、科学的根拠をもとに見直していく

・発達神経毒性の評価についても重要なものとして今後対応していく

5月31日に衆議院、6月7日に参議院のそれぞれ農林水産委員会で、農薬取締法の改正が審議、可決されましたが、この審議のなかで、ネオニコチノイド系農薬を巡って国会議員から何度も何度も、質問や要請が投げかけられました。

特に重要だったのは、次の2つ。

【ポイント1】

議員 「(農薬の承認のときに)発達神経毒性の試験を義務付けるべき」

政府担当者「正式な試験要求項目として追加することについて検討をはじめている。早急に結論を出したい」(6月7日参議院農林水産委員会)

【ポイント2】

議員 「ネオニコを優先的に見直すべき」

農林水産大臣「欧州で使用規制の対象となっているネオニコチノイド系の3農薬は、使用量が比較的多いことから優先的に評価を行いたいと思います」(6月7日参議院農林水産委員会)

この2つの質疑応答は、今後、日本でのネオニコチノイド系農薬の使用の規制につがりうる重要なものです。今から再評価、というのはあまりにも遅いのですが、一日も早く、かつ確実に実施されてネオニコ規制につながるよう、この先ますます、消費者や農家がしっかり見届け、意見を伝えていくことが必要になります。

今回、そうしたタイミングで、14,630人もの皆さんの声を携えて、農家や養蜂家と一緒にネオニコを使わない取り組みの事例をシェアしながら、農水省と交渉できたことは、政府に念押しすることにもつながりました。このあとも引き続き政府の動きをウォッチし、各地の農家や消費者、また小売店のネオニコフリーやオーガニックへ向かうムーブメントをさらに大きくしていきましょう。

▼「ネオニコやめて」14630人の声、届けました。農水省「科学的根拠を元に見直す」
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