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トップページ 研究紹介・解説 ネオニコチノイド系殺虫成分含有の家庭用製品調査 ネオニコと気づかず購入、環境にやさしい製品を望む消費者【総合地球環境学研究所プロジェクト研究員 マキシミリアン・スピーゲルバーグ】

日本有機農業研究会発行の『土と健康』(No.501, 10・11月合併号)に、2018年度助成先のスピーゲルバーグ・マキシミリアンさんによる標題の調査結果が掲載されています。スピーゲルバーグさんは同年度の助成活動として、「ネオニコチノイドと暮らす: 京都におけるネオニコチノイドを含有する家庭用品の使状況消費者 動向・意識の探求」と題する調査を行ない、『土と健康』にはその結果が掲載されました。

調査は、ネオニコチノイド系殺虫剤7種類およびフィプロニルを成分に含む家庭用製品に関し、京都市内の店舗での販売状況、また京都市民へのオンライン・アンケートを通じて、消費者の使用状況やその認識を把握したもので、店舗調査からは「ネオニコチノイド系殺虫剤だと気づかない」、「同一ブランドでも含有成分が異なる」など表示に様々な問題があることが判明。またオンライン・アンケートからは、「ネオニコチノイド」という言葉を知らない人が9割にのぼる一方、EUでの利用規制については「日本でも同様の対策を検討すべき」といった声があがったこともわかりました。

詳細は、『土と健康』(No.501, 10・11月合併号)でお読みいただけます。

▼真貝理香、スピーゲルバーグ・マキシミリアン (2020)
「暮らしの中のネオニコチノイド ーネオニコチノイド系殺虫成分含有の家庭用製品についての調査より」
『土と健康』No.501, 10・11月合併号, pp. 16-21.
https://www.1971joaa.org/出版物-書籍-ビデオ-dvd/土と健康/