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トップページ 法制度・生産量・製品名 都道府県別に見るネオニコチノイド系農薬

 

都道府県別・耕地面積1ha当たり出荷量(総量)

都道府県別の過去5年分の登録農薬出荷量(2010~2014年)から、ネオニコチノイド7種とフィプロニルを合わせた総量を各都道府県耕地面積(2014年度田畑合計)で除し、耕地面積1ヘクタール当たりの出荷量の偏差値を5段階に色分けして示しました。

出荷量出典:国立環境研究所環境リスク研究センター「化学物質データベースWebKis-Plus(農薬データベース)」
http://db-out.nies.go.jp/kis-plus/index_3.html
耕地面積出典:農林水産省「平成27年耕地及び作付面積統計(併載 平成23年~26年累年統計)」
http://www.e-stat.go.jp/SG1/estat/List.do?lid=000001141136
 


 

都道府県別・原体別出荷量

登録農薬のうち、ネオニコチノイド7種とフィプロニルの都道府県別出荷量(2010~2014年)を積み上げグラフにしました。なお、「ネオニコチノイド系化学物質に関する基礎データ集2013」(PDF)では、各都道府県の出荷量推移グラフも参照できます(こちらのデータは2006~2010年ですので注意してください)。

出典:国立環境研究所環境リスク研究センター「化学物質データベースWebKis-Plus(農薬データベース)」
http://db-out.nies.go.jp/kis-plus/index_3.html

■2010年

■2011年

■2012年

■2013年

■2014年

» 都道府県別・原体別出荷量(2010-2014年)(エクセル)
 

都道府県防除基準に挙げられたネオニコチノイド系農薬

各都道府県では、農林水産省より通達された「農作物有害動植物防除実施要綱」に基づき、防除実施方針を定めています。都道府県によっては、農薬の使い方などについて、生産現場での方針運用に即した具体的なガイドラインを「防除指針」や「防除基準」といった名称で、冊子やデータベースで公開しています(作成していない/作成しているが非公開の自治体もあり)。このリストでは、2013年2月1日時点で入手できた都道府県防除基準に掲載された農薬群から、6種の農作物についてネオニコチノイド7種とフィプロニルを含有する農薬を抽出しましました。

6種の農作物は、「平成23年農林水産省作物統計」から、水陸稲、野菜、果樹、工芸作物のうち、作付面積の広さで上位に相当する水稲(水陸稲1位)、ばれいしょ(野菜1位)、だいこん(野菜2位)、みかん(果樹1位)、りんご(果樹2位)、茶(工芸作物1位)を選択しました。

出典:都道府県防除基準(2013年2月1日時点で入手できたもの)

» 防除基準に見るネオニコチノイド系農薬(エクセル)
 

【参考】都道府県別「地域慣行レベル」農薬使用回数

農林水産省では、化学肥料や農薬の使用を削減した作物を「特別栽培農産物」と定義しています。農林水産省「特別栽培農産物に係る表示ガイドライン」によれば、生産過程における節減対象農薬(ネオニコチノイド系農薬、フィプロニルはすべて節減対象に含まれます)の使用回数と化学肥料の窒素成分量を、「地域慣行レベル」(各地域の慣行的に行われている節減対象農薬及び化学肥料の使用状況)の50%以下に抑えたものが、特別栽培農産物の表示を許可されています。

この制度に伴い、各都道府県では主な農産物について、その地域で標準的な「地域慣行レベル」の農薬使用回数および化学肥料の窒素成分量を公開しています。ここでは、防除基準で取り上げた6種の作物について、慣行レベルとされる農薬使用回数を抽出してリスト化しました。

出典:都道府県HPに記載された農薬使用回数の慣行レベル(2013年2月25日時点)

» 地域慣行レベル農薬使用回数(エクセル)