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トップページ 助成先活動情報 助成先論文紹介「浜名湖流域のネオニコチノイド系農薬の実態調査」

2025年度「ネオニコチノイド系農薬に関する企画」助成先の辻野兼範さんによる論文が、日本陸水学会東海支部会論文集『陸の水』104号に掲載されています。

辻野兼範「浜名湖流域のネオニコチノイド系農薬の実態調査」

有名なミカン産地を上流に持つ河川でのネオニコ濃度を通年で調査し、季節変動や観測された農薬の種類から、流出源を推定しています。農園での農薬散布方法や地域の防除暦を参照して農薬種と散布時期を調べることと併せ、ミカン園から河川へ流出している可能性が浮かび上がりました。地下水への流出濃度は、河川への流出より高くなっています

単なる濃度測定だけではなく、周辺の土地利用や散布農薬の種類を調べることで、関連性の高さを裏づける調査になりました。この調査結果を踏まえ、辻野さんは「今後は農薬が生物と生態系におよぼす影響の研究を進め、減農薬農法をさらに推進する必要がある」と論文を結んでいます。