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【国際青年環境NGO A SEED JAPAN】">核ごみプロセス、海外ではどうなってる?~ドイツ・フィンランドの事例から~ Part1: フィンランド編
【国際青年環境NGO A SEED JAPAN】

世界ではすでに、フィンランド、スウェーデンが高レベル放射性廃棄物の最終処分地を選定しており、他の国々でも議論を進めています。今回は、原子力資料情報室(CNIC)の澤井正子さんを講師に迎え、フィンランドとドイツの事例を取り上げながら、日本の選定プロセスにおける課題や取り入れるべき論点を見出します。Part1はフィンランドを取り上げます。

フィンランドの最終処分場「オンカロ」は、フィンランドの二つの原発、オルキルオト原発とロビーサ原発の高レベル放射性廃棄物を処分するため、オルキルオト原発の近くに建設されました。

澤井さんが議論する前提として伝えたのは、フィンランド、ドイツは地震がない安定した地盤を持っているなど日本とは地理的・環境的前提条件がまったく違うということ。さらに、フィンランドについては、歴史的経緯からエネルギー源をロシアに依存せず自前で調達するために、原発の依存度が高いという違いが強調されました。

処分地選定方法については、次のように話します。「紆余曲折があったものの、最終的には、ポシバという実施主体(ロビーサ原発とオルキルオト原発を運転する電力会社が創設した民間団体)が選定作業を開始しました。3段階の選定方法を経て、最後はオルキルオトになりました。ここは、原発があり作業員も沢山住んでいて、原子力施設にはアレルギーがありません。町長さんも、財政支援があるから誘致したと言っています。やはり原子力関連施設がまったくないところは受入れが難しいと言えると思います」。

また、日本での選定プロセスの難しさについては次のように指摘しました。「適切な岩盤の無い日本では、そもそも『科学的』な比較をすることはできない。適正な地盤がどこにも無い、つまり、どこでも良い、ということにになってしまう。今、どこかが手を挙げれば候補地になるのが実態です。科学的な妥当性はあとから付いてくるので、フィンランドと日本を比べてるのは難しいと思っています」。

▼Part1 フィンランド編: 核ごみプロセス、海外ではどうなってる?~ドイツ・フィンランドの事例から~
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