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トップページ イベントレポート 【acty】第6回オンラインワークショップを開催しました

actyのファシリテーター役(管理人?)の北畠です。

abtが運営する会員制オンラインコミュニティacty(アクティ)は、3月28日(木)に第6回となるオンラインワークショップを開催しました。第3回以降のワークショップでは、各回ひとりずつ会員の方から話題提供いただき、その後のディスカッションを通してお互いに学び合っています。

これまではそれぞれの方が取り組む活動を紹介いただいていましたが、第6回は少し趣(おもむき)が異なり、朝ドラ顔負けの(!)波瀾万丈の人生を歩んでこられたKさんから、その半生についてご紹介いただきました。

はじめ日本で英語教師をされていたKさんですが、その後パートナーの転勤に伴いアメリカ各地での生活を経験。アメリカではバイリンガルアシスタントや特別支援教育のアシスタントなどのお仕事をされたあと、ご自身の病気や家族の介護などさまざまなご経験を経て、現在は九州で自然農コミュニティへの移住を計画されているそうです。

後半のディスカッションでは、Kさんがアメリカ生活の中で感じたネイティブアメリカンの足跡や、仕事で重度の自閉症のお子さんをサポートしたことについて、参加者の関心が集まりました。20年ほど前ですが、障がい児の受け入れにあたって専門家を交えたサポート体制が築かれていたそうで、日米社会ではその受け入れ方に違いがあるようです。社会の土壌となる考え方の違いや、自分と異なる人々とどう関わるのか、などの議論が深まりました。

……管理人のひとりごと
日本では4月から、事業者による障がいのある人への「合理的配慮」の提供が義務化されました。これは“reasonable accommodation”に当たりますが、元の言葉では「配慮」というより「調整」といったニュアンスに近いように思います。既存の社会環境にフィットしづらい人も生きやすくするためには、どんなことが必要なのか――。そうしたことを考えるためにも、さまざまな地域での暮らしを知ることは、とても学びになると感じました。

次回、第7回ワークショップでは、また別の会員の方から話題提供をいただきます。デザインを仕事にしつつ、さまざまな活動を行なっている方のお話です。体験参加も募集中ですので、関心のある方はぜひ参加してみてください。どなたでも1回、無料で参加できます。