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【国際環境NGOグリーンピース・ジャパン】">「ミツバチはきっと戻ってくる」 アメリカでもネオニコ系農薬商品12種禁止へ
【国際環境NGOグリーンピース・ジャパン】

5月20日、アメリカでネオニコチノイド系農薬を使った農薬製品12種類の登録(承認)が取り消されました。2013年に養蜂家や消費者団体、環境保護団体が、アメリカ環境保護局(EPA)を相手取って、ネオニコ系の農薬製品登録が絶滅危惧種保護法に違反していると主張し、米連邦地裁がこの主張を認めたことで、今回の登録取り消しに至りました。以下、グリーンピース・ジャパンサイトより記事の抜粋です。
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5月20日、アメリカでネオニコチノイド系農薬を使った農薬製品12種類の登録(承認)が取り消されました。この12種類には、日本でも広く使われているネオニコ系農薬のクロチアニジンとチアクロプリドを使った製品も含まれます。

今回の登録取り消しは、2013年に養蜂家や消費者団体、環境保護団体が、アメリカ環境保護局(EPA)を相手取って提起した裁判の結果です。原告は、ネオニコ系の59種類の農薬製品を登録してきたことが、絶滅危惧種保護法に違反していると主張していました。

2017年5月、米連邦地裁はこの原告の主張をみとめた上で、原告の養蜂家や市民団体、EPA、ネオニコメーカーのバイエルで和解協議をするよう命じました。協議の結果、ネオニコ系のクロチアニジン、チアメトキサムを使った農薬製品12種類の登録を取り消すことが合意され、今年5月20日から実施となったものです。

今回登録が取り消された農薬は、市場に出回っているネオニコ系農薬製品のうちのほんの一部ですが、この裁判のなかで、将来に影響する重要な決定がありました。たとえば

・裁判の過程で、農薬メーカーによる「養蜂家への被害と問題の農薬の間の因果関係を立証していない」という主張を退けたこと
・ネオニコ系農薬(クロチアニジン、チアメトキサム)の登録(承認)の見直しの際に、絶滅危惧種の保護という観点からも検討されるようになったこと

日本でミツバチが死んでいるのは田んぼにまかれた農薬が原因です。斑点米の原因となるカメムシをころすためにネオニコ系農薬を空中散布しているからです。

でも、斑点米はいまや機械で取り除くことができ、田んぼに大量に農薬をまく必要はありません。現在は斑点米の基準が厳しすぎるために米農家は使わざるを得ない、といいます。

「できる限り農薬は使いたくない」それが、農家さんと私たち消費者の共通の思いです。農薬の使用を助長していた制度の見直しについて、農林水産大臣が「2019年8月までに検討する」と発言しました。秋田県、岩手県などの米どころの自治体でも、制度を見直すよう国への意見書を決議しています。全国の農家や消費者が10年以上にわたって声を上げ続けてきたおかげで、政府も動き始めています。

この夏からは、いよいよ専門家による検討会が始まります。それにむけてあなたの声が必要です。

ミツバチの大量死を防ぎ、生物多様性をまもり、私たちのお米を安全にするために、署名であなたの思いをとどけてください。

▼「ミツバチはきっと戻ってくる」 アメリカでもネオニコ系農薬商品12種禁止へ
https://www.greenpeace.org/japan/sustainable/story/2019/06/05/8863/?utm_campaign=Food For Life&utm_source=facebook&utm_medium=post&utm_term=220619FD_facebook_blackrice2_beeblog&fbclid=IwAR0IQyl8273oCZnKwako9G8lidLqpIiHrzLZsvUmX7qlPTq7YNhCmuhfH28

▼【署名サイト】ネオニコ系農薬をムダに使わせる等級制度見直しの声を農水省へ!
https://act.greenpeace.org/page/34605/petition/1?utm_campaign=Food For Life&utm_source=facebook&utm_medium=post&utm_term=130619FD_facebook_brackrice2_petiton&fbclid=IwAR32ifQS8P14pmoXJ6jfIKkYVf8n5j7l2nwWudaXvVwRBJ2Cpcg0HiFF4W4

▼同内容を伝える海外メディアの記事
EPA Curbs Use of 12 Bee-Harming Pesticides(Bloomberg Environment/2019.5.22)
https://news.bloombergenvironment.com/environment-and-energy/epa-curbs-use-of-12-bee-harming-pesticides