公正で持続可能な社会づくりをエンパワーする

empowering actions for just and sustainable society

2022年度事業報告

(2022年3月~2023年2月)

 

設立から2周目の10年が始まり、助成事業の練度向上と、組織として次のステップへ踏み出す脱皮とを同時進行させた。公募助成は1部門で8件、企画助成は3部門で9件、試験運用中のスポット助成で1件の支援を行なった。また、当法人から派生したジャーナリズム支援市民基金に協力し、第3回のアワード事業を実施した。

abtの運営

  • 主要3部門の公募助成と企画助成に加えて、3部門に捉われない少額スポット助成を試験運用する基本構成を維持し、さらに支援の質を高める努力を続けながら、設立10周年をきっかけにスタートした連続企画Future Dialogueの定番化や、新たなファンドレイジング(FR)5年計画の策定と助走、スマホ対応を兼ねたウェブサイトの全面更新など、助成に徹する“黒子”から、必要に応じてabt自身もアクターになるための足がかりを築いた。
  • FRの新5年計画向けには外部専門家を招いて毎月2回のオンラインワークショップを重ねたほか、次世代の事務局担当者を対象に基幹文書類作成のスキルシェアを適時実施した。また、従来ネオニコ部門に限られていたabt自主企画を、エネルギーシフト部門でも試みるための予備調査を行なった。
  • 波状的に世界を襲ったコロナ禍も、ようやく落ち着きを見せ始め、助成先によっては一部のオフライン活動を再開できた一方、全体的にはまだ比重の大きいオンラインの活用が、企画の成否を分ける事例が少なくなかった。これは、活動主体の世代交代や裾野拡大という課題とも絡み、abt自身を含めて日本の市民社会がしかるべき役割を果たすための鍵となるだろう。
  • 当法人ウェブサイトの「助成先活動情報」とFacebook発信(年間148本の独自投稿)を通じて、助成先の企画実施状況や告知情報をタイムリーに伝えた。
  • 当法人から派生したジャーナリズム支援市民基金による第3回「ジャーナリズムX(エックス)アワード」の実施を、(公財)庭野平和財団とともに支援した。
  • (公財)信頼資本財団の「共感助成」認定団体登録を継続し、寄付者に税控除の利点を提供すると共に、新たに直接寄付の受け皿も用意した。

【実施経過】

2022年3月 2022年度「ネオニコチノイド系農薬に関する企画」公募助成は、オンラインによるプレゼンテーションと二次選考を経て8件採択。2022年度企画助成は、ネオニコチノイド系農薬問題部門1件、エネルギーシフト部門7件、東アジア環境交流部門1件採択。
4月 2022年度の各助成先において企画実施開始。 2021年度「ネオニコチノイド系農薬に関する企画」公募助成4件の成果報告会はコロナ禍の継続により中止。2021年度の助成先から最終報告書と収支報告書の提出。
5月 定時社員総会で理事・監事改選と、2021年度事業報告および決算報告を承認。改選後のメンバーによって2022年度第1回理事会を開催し、代表理事を選出。
6月 2021年度事業報告決算報告を公開(全助成先の最終報告および収支報告と共に)。
7月 Future Dialogue第5回「じっくり知りたい、ネオニコ系農薬問題の重要論点と日本の農薬規制のあり方」開催。
8月 abtウェブサイトの全面更新作業開始
9月 第2回理事会開催。abtの2022年度中間レビュー作成。
10月 アジア太平洋資料センター(PARC)と共同制作した教材DVD『静かな汚染 ネオニコチノイド――浸透性農薬は〈いのち〉に何をもたらすのか?』 完成記念オンライン上映会共催。Future Dialogue 第6回「〈これってホントに脱炭素?!〉身近にあふれるグリーンウォッシュを徹底検証――エネルギーシフトの専門家が答えます」開催。2022年度助成先から中間報告書提出。
11月 2023年度事業計画策定に向け理事会+スタッフ合同リトリート開催。助成3部門の審査委員と2023年度の助成方針など意見交換。2023年度暫定事業計画&予算案策定。第3回ジャーナリズムXアワード受賞者発表
12月 2023年度「ネオニコチノイド系農薬に関する企画」公募開始(全4カテゴリー)。
2023年1月 Future Dialogue第7回「オーガニック市場を拡大しよう!~ネオニコフリー農産物のサプライチェーンを考える~」開催。
2月 2023年度公募助成一次選考。2023年度企画助成審査開始。abtの2023年度事業計画&予算案を確定し、年度末の第3回理事会で承認。

【abtが直接・間接に関わった主な記事と出版物、時系列順】
(助成先の企画実施年度に合わせて2022年4月~2023年3月)

(この他、abtのFacebookページから2022年度にシェアを除く独自投稿記事148本)

ネオニコチノイド系農薬問題部門

[公募助成]

 

Sanda Organic Action!
» 最終報告 » 収支報告
さんだオーガニックアクション
助成金額:542,709円【広報・社会訴求、政策提言】

 

岐阜県の給食をオーガニックにするための上映ツアー
» 最終報告 » 収支報告
服部晃
助成金額:(前期)340,350円/(後期)659,650円【広報・社会訴求】

 

農家と消費者の参加型調査による農薬の圃場生態系への影響比較
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特定非営利活動法人 西日本アグロエコロジー協会
助成金額:1,260,000円【調査・研究、広報・社会訴求】

 

女性農業従事者の尿中ネオニコチノイド系農薬検出実態調査
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一般社団法人 農民連食品分析センター
助成金額:1,000,000円【調査・研究】

#デトックスやろう #カエルもわかる農薬の話
» 最終報告 » 収支報告
くまもとのタネと食を守る会
助成金額:999,700円【広報・社会訴求】

 

浜名湖流域のネオニコチノイド系農薬の流出源の特定と地下水への影響、水生昆虫とアサリのネオニコ残留濃度と分解産生物質の測定、及び浜名湖の動物プランクトン(カイアシ類)調査
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辻野兼範
助成金額:772,050円【調査・研究】(実施期間 2022.4.1〜2023.7.31)

 

神経回路形成期の時期特異的ネオニコチノイド曝露影響と発達神経毒性の継世代評価
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神戸大学大学院 星研究室
助成金額:1,000,000円【調査・研究】

 

ため池や自然止水域におけるネオニコチノイド系農薬汚染と絶滅危惧水生昆虫の生息状況IV
新たに暴露試験と虫体からの農薬検出の試行
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苅部治紀
助成金額:899,000円【調査・研究】(実施期間 2022.4.1〜2023.7.31)

 

[企画助成]

ネオニコフリー2022 with生協ネットワーク21
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生活協同組合連合会アイチョイス
助成金額:890,000円

エネルギーシフト部門

[企画助成]

市民が主体となった福島第一原子力発電所の監視、情報発信企画
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秋田放射能測定室『べぐれでねが』
助成金額:1,000,000円

 

原発関連交付金・税によらない地域振興プランの作成
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泊原発立地4町村住民連絡協議会
助成金額:652,165円

 

原子力の気候変動ぜい弱性に関する調査
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特定非営利活動法人 原子力資料情報室
助成金額:599,313円(実施期間 2022.4.1〜2023.10.31)

 

六カ所再処理工場と高速炉開発計画の中止に向けた議論喚起
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新外交イニシアティブ
助成金額:1,000,000円

 

個人の被曝量を特定できるストロンチウム90測定(3)
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乳歯保存ネットワーク
助成金額:601,934円

 

福島市の野生ニホンザルにおける放射線被ばくの次世代影響評価(3年目)
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羽山伸一
助成金額:1,000,000円(※実施期間 2022.4.1〜2023.6.30)

 

人々の思いと歴史を紐解く「核燃料サイクル」計画ドキュメンタリー制作プロジェクト
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稲垣美穂子
助成金額:589,920円(実施期間 2022.9.1〜2023.8.31)

東アジア環境交流部門


『タネ』が生み出す地域の未来③~基盤構築を通した各地域の交流と活動促進~
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ホールアース研究所
助成金額:600,000円(実施期間 2022.10.1〜2023.3.31)

 

(※ この他、3部門の枠を外して試験運用中の「スポット助成」1案件、総額30万円)